光学フィルタとは?

光学フィルタは、入射する光のうち特定の波長範囲(例えば赤色)の光だけを透過し、それ以外の光を透過しない光学素子です。身近なところではカメラ、プロジェクタなどの映像機器で広く使われています。また顕微鏡や測量機などの光学機器、半導体や精密機器の製造ラインに設置される各種測定装置などでも広く応用されています。

応用例

1.NDフィルタ

ある波長域において入射光量を一定の割合で減衰させるフィルタです。CMOSセンサに入射する光量を調整するために使われ、ディジタルカメラやカムコーダーに搭載されるアイリスモジュールには必須の部品です。
一般に金属膜をコートしたものが用いられますが、当社では用途に合わせて表面反射を抑えた低反射タイプのNDフィルタをご提供しています。

NDフィルタ

2.バンドパスフィルタ

光のスペクトルから特定の波長の光だけを選択し透過させるフィルタです。“ファブリー・ペロー干渉計”の原理を利用した非吸収性の誘電体膜で構成されたバンドパスフィルタです。血液検査装置や免疫反応を調べる分析装置などで使われています。
用途に合わせて中心波長、半値幅、阻止範囲を設計し、半値幅1.0nmの狭帯域特性や透過率90%以上の低損失特性が実現可能です。
また、通常では一定の波長範囲でしか阻止できませんが、金属膜を利用したブロッキングフィルタや色ガラスフィルタと組み合わせることにより全波長領域での阻止も可能です。

3.高耐力レーザミラー

誘電体多層膜を反射膜に採用し、特定の波長を高反射させるミラーです。YAGレーザ切断機やYAGレーザ溶接機などの大出力レーザ装置で使われ、当社製品の高いレーザ耐力と面精度がご好評を得ています。
高反射仕様だけでなく、ハーフミラーなどのカスタム仕様にも対応いたします。また使用するレーザ波長やアプリケーションに合わせて基板の材質や形状もご指定いただけます。


4.光フィルタブロック

スマートフォン、クラウドサービスなどの急速な普及に伴い、急成長しているデータコム市場。
この市場でキーコンポーネントとなる光トランシーバにWDMバンドパスフィルタや光フィルタブロックが使われています。
当社では40GbE用CWDMフィルタブロックや100GbE用LAN-WDMフィルタブロックの開発を行っています。

光フィルタブロック
シリーズ

光伸光学